グリーウォーターとは何か、ご存知ですか?
実はメダカの飼育にはよく使用されていて、稚魚の育成には必要不可欠なんです!この記事では、そのグリーウォーターについて詳しく解説していきます。
ぜひご覧ください!
- グリーウォーターとは何か、ご存知ですか?
- グリーウォーターとは?
- グリーンウォーターがメダカの稚魚の成長に良い理由
- グリーンウォーターの中身
- グリーンウォーターの作り方
- グリーンウォーターが茶色くなった
- グリーンウォーターが透明になった
- まとめ
グリーウォーターとは?
グリーウォーターとは文字通り緑の水です。
なぜ緑色に見えるかというと、水の中にたくさんの植物プランクトンがいるからです。目には見えませんがそれが集団になることであのように緑色の水になります。まるで抹茶のようですね。
これが我が家のグリーンウォーターです。
ちなみに、この容器に浮いている紫のものはメダカの産卵床です。買うと高いですよね?
実は実質数十円で自作できます!詳しい製作方法はこちらから、きっとお役に立てるはずです!
このグリーンウォーター、実は稚魚の成長にもよく成魚のおやつにもなるんです。それは一体なぜでしょうか、詳しく解説していきます。
グリーンウォーターがメダカの稚魚の成長に良い理由
ではなぜこのグリーウォーターがメダカの稚魚に良いのでしょうか?それは先ほどの目に見えないほど小さい植物プランクトンの集合というワードがヒントです。
つまり、かなり小さい針子でもその口よりさらに小さい植物プランクトンならどんどん食べることができ、泳いでいるだけで栄養を摂取できます。
実際、針子は極小の粒の餌を食べます。しかし我々もつきっきりになることはできませんよね、そこでグリーウォーターの登場です!
このグリーウォーターの中に稚魚を入れておくだけで不足した栄養分の補助ができます!
実際に私もグリーンウォーターで飼育していますよ!
グリーンウォーターの中身
グリーンウォーターの正体は藍藻と呼ばれる藻類のことです。この藍藻類は太陽光によって光合成をおこなう栄養生物です。体制のは単純で、単細胞か群体を形成するか糸状です。グリーンウォーターは前者の群体です。ちなみに、有性生殖はしません。
また、藍藻は原核生物であるため、他の藻類や陸上植物とは異なります。そのため細菌類と同じ仲間と見なされ、シアノバクテリアと呼ばれることもあります。
藍藻はアルカリ性で硬水を好みます。また、通水性が悪い、つまりエアレーションをしていない淀んだ水を好みます。
グリーンウォーターの作り方
グリーウォーターの作り方はいたって単純です。夏場、飼育水を日当りのいい場所において1週間ほど放置する。これだけです。
うまくいけばすぐにグリーンウォーター化します。ここでのポイントは飼育水であるかどうかです。真水ではグリーンウォーター化しませんのでご注意ください。
真水を外においておくよりも、実際にメダカを飼育している飼育水を日当りのいい位置に置いて放置するほうが格段に早くグリーウォーターになります。
その原理は、実は水中の栄養分にあります。ここで言う栄養分とは、リン・窒素等を指します。少し専門的になりますが、植物プランクトンが増えるために必要な材料は、水・日光・二酸化炭素・リンや窒素です。
これらを必要とするため飼育水が望ましいです。
また、他の容器でグリーンウォーターになっている容器があるのであれば、それを種水として使えばかなり早くグリーンウォーター化します。
グリーンウォーターが茶色くなった
グリーンウォーターを維持するのは実はちょっぴり難しい一面もあります。
経験がある方もいるかもしれませんが、たまに茶色くなってしまいます。
グリーウォーターと茶色の水、茶水は実は表裏一体なんです。グリーウォーターは緑藻類が優勢になったときにおこります。一方茶水は珪藻類が優勢になったときに発生します。どちらも植物プランクトンなのにこの違いはすごいですよね。
こうなってしまった場合は水換えをするしかありません。正直、グリーウォーターに戻すのは難しいと思います。潔く水換えしましょう。
グリーンウォーターが透明になった
茶水になるのと同様に、透明になることもしばしばです。これは単純に水中の植物プランクトンが激減してしまったことが原因として考えられます。
この場合は、ただ数が少ないだけなので急に水替えをしなければいけないというようなことはありません。
手っ取り早くグリーウォーターに戻したいのであれば別水槽のグリーウォーターを使いましょう。
これを種水といって、普通よりとても早くグリーウォーターになります。
まとめ
いかがでしたか?グリーウォーターは稚魚にとっては魔法の水です。餓死を防いで針子の生存率をあげるためにもグリーンウォーターをうまく維持して飼育してみましょう。