ねえ、なんか最近床がベタベタする気がするんだけど。
え、ジュースとかこぼしたんじゃない?
ううん、綺麗にしてるはずなんだけどなー、ただ、植物もあまり元気がないような。
それは嫌な予感がする、よく見てみて、なにかついてない?
げげっ!なんか白くて小さいモフモフしてる米粒みたいなのがついてるんだけど、なにこれ。虫?
うっわ、ついにきたな、これは最悪な虫、コナカイガラムシだよ。早急に駆除しないと大変なことになるよ!
え!どうしよ、どうしよ、助けて、どうすれば駆除できる?早急に知りたいです。。。
カイガラムシとは
カイガラムシ、名前を聞いたことはありますか?園芸をやっている人なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。植物に寄生して樹液を吸って弱らせる害虫です。
弱らせるだけならまだしも、汚物を振りまき、あたりをベタベタにします。さらにすすのような汚れをつけ光合成を阻害し、弱らせるすす病も併発させます。
本当に100害あって一利なしです。
特に今の時期、梅雨に入る前から梅雨明け、そして夏真っ盛りが特に活発です。
米粒くらいの大きさなので、見つけるのも一苦労です。毎日パトロールが必須ですね。
実は、カイガラムシにはいくつか種類があります。まず、苔子ちゃんが苦しんだのはコナカイガラムシ、これは白い毛におおわれたカイガラムシです。また、茶色でカッチカチなカタカイガラムシもいます。とにかく、植物についた米粒大の貝っぽいものはすべてカイガラムシと考えて構いません。
それくらいの疑いの気持ちをもって駆除していきましょう。
本当にしつこいですからね、注意してください。
見つけ方
見つけ方は主に2つです。まずはしっかりと観察すること、カイガラムシは基本見つけやすいところにはいません。風通しが悪そうな部分、枝の付け根や葉の生え際、こんなとこにいるのか!と驚くような場所にいます。しっかり観察しましょう。
また、カイガラムシがついている植物は元気がないです。成長が止まったかな?と感じたり、元気がないなと感じた場合は、疑いの目をもって探してみましょう。案外います。
次に、周囲の環境を観察することです。カイガラムシはネバネバの排泄物を出します。厄介ですね。
ですがこのネバネバが、彼らを見つける目印になります。例えば、床やプラ鉢を見てください。ネバネバしていませんか?テカリはありませんか?もしすこしでもあれば、確実に彼らがいます。
駆除の仕方
では、見つけた後、どのようにすればよいでしょうか。人力で対処する方法と、科学の力を借りる方法があります。
人力の場合
この場合、もし葉物であれば容赦なく葉を落としましょう。もはや丸裸にする勢いでいいと思います。
安心してください。彼らがいなくなればまた新芽が出てきます。
ここで駆除しないでいつ駆除するんだ!と、心を鬼にして葉をバッサバッサ切ってください。
ただ、サボテンやエケベリア等、バッサバッサ切れない種類もあります。
その場合は、爪楊枝や歯ブラシでこすり落としてください。
これは少量の場合特に有効です。そして、残念ですが使った歯ブラシ等は完全に捨ててください。放置せずに。
彼らの繁殖力を侮ってはいけません。
さて、次の手段に移りましょう。それは「熱湯消毒」です。40℃~60℃のお湯を用意します。
このお湯の中で、植物を洗います。けっこう勇気がいりますよね。確実に痛めてしまいますから。ですが、今後カイガラムシに枯らされる、さらに別の植物に波及させないためにも、お湯で丸洗いしましょう。
このとき、長くても30秒程度にしてください。植物へのダメージが大きくなります。
スピード感が求められますので、どこを入念に洗うかは、お湯につける前に見定めておきましょうね。
あまりにもお湯が怖い場合、水で構いませんので丸洗いしてください。根にも寄生しますので、根も葉もすべて水につけて丸洗いします。この時、炭酸水を用意できればばっちりです。
苔の処理方法で使った方法です。彼らを窒息死させましょう。
丸洗いが終わったら、隣接する株も漏れなく丸洗いしましょう。基本周囲にも波及していると考えてください。さすがに熱湯消毒は忍びないので、丸洗いにとどめておきましょう。
また、すべての工程が終了したら、その辺の床を熱湯消毒します。このときは熱ければ熱いほどいいです。
お湯を床に撒いて根絶やしにしましょう。
科学的な駆除方法
科学の力を借りる場合、殺虫剤ですね。
基本的に、以下に挙げるスプレー殺虫剤が有効です。
カイガラムシに特化した殺虫剤です。効果は高いです。
しかし、同時に植物を痛めてしまう恐れもあります。
私は、殺虫剤で植物を弱らせたくない、そして飛沫が水槽に入ってシュリンプが全滅するのを防ぐためにあまり使っていません。
即効性を求めて、今すぐ駆除が必要なら迷わずこれらを使ってみてください。効きますよ。
私は、上記の理由から噴射型ではなく、顆粒タイプの殺虫剤を使っています。それがオルトランです。
これを用土に撒きます。そして水やりすると成分が土に溶け出し、それを根が吸収します。この成分をカイガラムシが吸うと、死滅してしまう。このような原理です。
成虫には効果は薄いですが、幼虫には効果絶大なのでぜひ試してみてください。
私もこれからオルトランぶっかけ祭りを開催します。
人力、科学的、両方すると効果的ですが、まずは発生させない環境を整えてあげましょう。
ポイントは、風通しです。とにかく風通しを良くしてください。風の淀みを作らないように注意してください。これだけでもしっかり予防になります。
まとめ
いかがでしたか?私が実際に試しているカイガラムシ除去方法が、どなたかの役に立てば幸いです。
あらゆる植物に寄生するので、みなさん一度は見たことがあるでしょう。嫌な奴ですよね。
これを機会に、カイガラムシを退治しちゃいましょう!
本日も最後まで見ていただきありがとうございます。次回もお楽しみに!